「ミステリー小説の魅力にすっかりハマっちゃったよ。」
「アッと驚くような洋書のミステリー小説はないかな?」
この記事は、そんな洋書多読を通じてすっかりミステリー小説ファンになってしまった人向けに書いています。
こんにちは、小さい頃警察官にあこがれていましたが、足が遅かったのでドロケイ(オッチャンの地域ではドロジュンと呼んでいました)ではいつも泥棒に逃げられていたjoker-tです。
ミステリー小説を読んでいると、想像を超えた展開やトリックに「えっ! まさかこんなことが!!」とビックリすることってありますよね。
そこで今日は、オッチャンが「このトリックには1本取られました。」と思わず唸ってしまった東野圭吾さん原作の洋書「Salvation of a Saint」についてみなさんにご紹介いたします。
「Salvation of a Saint」の概要
「Salvation of a Saint」は、ミステリー作家東野圭吾さんが描くガリレオシリーズの長編小説2作目です。
主人公は言わずと知れた、「ガリレオ」というあだ名の帝都大学物理学助教授「湯川学」です。
物語は、とある夫婦「真柴義孝」とその妻「真柴綾音」の会話から始まります。
「義孝」は「子供をつくることが結婚することの目的」と考える男性で、それを条件に「綾音」と結婚していましたが、残念ながら二人の間には子供ができませんでした。
その結果、二人は別れることを選択しますが、それと同時に「綾音」の胸の中にはある考えが浮かびあがってきます。
そう、愛する「義孝」は、死ななければならないという考えが…。
・ジャンル:ミステリー
・主人公:ガリレオというあだ名の天才物理学者
・一言でいうと:まさかのトリックに脱帽!
天才物理学者に「完全犯罪」と言わしめたトリック
昔「古畑任三郎」という刑事ドラマが流行りました。
このドラマは、序盤に犯行の様子が流れ、視聴者が犯人や犯行の状況が分かったうえで、刑事である「古畑任三郎」が犯人を追い詰めていくというストーリー展開でした。
「Salvation of a Saint」でも、序盤から犯人が誰なのかが判ってしまいます。
しかし、「古畑任三郎」と決定的に違うのは、犯行の状況(=殺害のトリック)が全く解からないというところです。
天才物学者の「ガリレオ」が、女性刑事を相棒に色々と推理・検証を行っていくにもかかわらず、なかなか殺害のトリックを見破ることができません。
そんな殺害のトリックに対し、ある答えを見出した「ガリレオ」はこう言うのでした。
「Impossible(ありえない)」
かなりやさしく読みやすい英語
以前ご紹介した「The Devotion of Suspect X」でも書きましたが、「Salvation of a Saint」で使われている英単語や表現もかなりやさしいので読みやすいです。
また、読み進めるうちに「ガリレオ」達と一緒になってトリックの解明に取り組んでるような気になってくるので、ページをめくる手が止まらなくなります。
そのため読了後は、約380ページもある長編にもかかわらず、意外とスラスラ読めてしまったことにビックリすることでしょう。
まとめ
オッチャンの東野圭吾作品の鑑賞は「The Devotion of Suspect X」から始まりましたが、「Salvation of a Saint」で完全にノックアウトされてしまいました。
「真犯人を捜す」ミステリー小説も面白いですが、「Salvation of a Saint」は「犯罪トリックを見破ることも面白い」ということを教えてくれた作品です。
一風変わったミステリー小説を探している方は、是非読んでみてください。
また、オッチャンは他にも東野圭吾さんの作品を持っていますので、読み終わりましたらご紹介していきますね。
洋書↓
文庫本↓
・「Salvation of a Saint」は、ガリレオシリーズの長編2作目。
・「Salvation of a Saint」では犯人が誰か判っても、犯行のトリックが解からない。
・「Salvation of a Saint」で使われている英単語と表現はやさしいため、かなり読みやすい。