「映画がスゴく面白かったから、原書にも挑戦しようかな。」
「超大作にもかかわらず、原作が児童書の洋書があるよ。」
この記事は、そんな超大作映画の原書を読んでみたいと考えている人向けに書いています。
こんにちは、先日久しぶりに牛丼を食べたら胃もたれしてしまい、小エビでも胃がもたれるようになってしまった柴田理恵さんに親近感を覚えたjoker-tです。
洋書を探している時、映画化された作品の中でも「超大作」と呼ばれる作品の原書にチャレンジしてみようかと思うことってありますよね。
そこで今日は、20世紀の巨匠「J・R・R・トールキン」が書いた映画「ホビット」の原書「The Hobbit」についてみなさんにご紹介いたします。
「The Hobbit」の概要
「The Hobbit」は、ホビットという小人種族の「ビルボ・バギンズ」が、魔法使いとドワーフと呼ばれる種族の人達とともに竜退治の旅に出るファンタジーの児童書です。
ある日、ホビット村に住む「ビルボ・バギンズ」のもとに灰色の魔法使いの「ガンダルフ」が訪ねてきたところから、この壮大な冒険の物語は始まります。
「ガンダルフ」は、家の外でタバコを吸っていた「ビルボ・バギンズ」に一緒に旅に出るよう言いますが、彼はそれを断り「明日、お茶でも飲みにきたら」と魔法使いに言って家の中に入ってしまいます。
次の日、「ビルボ・バギンズ」の家のベルがけたたましく鳴り響き、「ガンダルフ」とのお茶の約束を思い出した彼があわてて玄関を開けてみると、そこに立っていたのは思いがけない訪問者でした。
・ジャンル:ファンタジーの児童書
・主人公:仲間達とともに竜退治の旅に出るホビット
・一言でいうと:宝石や~黄金より~大事なものが~あ~る~♪
人生で大切なものを教えてくれる児童書
「The Hobbit」は前半の大部分が冒険の物語ですが、物語の後半にはいろいろ考えされられる内容が含まれていきます。
少しネタバレになってしまいますが、ドワーフという種族は貴金属を採掘して加工する技術に長けており、「Lonely Mountain」という所で王国を築き栄華を極めていました。
しかしある時、「Lonely Mountain」はそこにあった財宝ともども竜に奪われてしまいます。
「ビルボ・バギンズ」との冒険により、ドワーフ達は竜から王国と黄金などの財宝を取り戻すことに成功しますが、ドワーフの王は「財宝に執着しすぎ」てしまい、その後大きな戦争を引き起こしてしまいます。
そんなドワーフの王ですが、ついに人生で大切なものは何かに気づきます。
この言葉とともに。
If more of us valued food and cheer and song above hoarded gold, it would be a merrier world.
ああ、もしわしらがみな、ためこまれた黄金以上に、よい食べものとよろこびの声と楽しい歌をたっとんでおったら、なんとこの世はたのしかったじゃろう。
出典:The Hobbit(ホビットの冒険) 日本語訳:瀬田貞二
児童書といってあなどれない読みづらさ
もう一度お伝えしますが、「The Hobbit」はファンタジーの児童書です。
ですからオッチャンは、簡単な英語ですらすら読めるものとばかり思って「The Hobbit」を手に取りました。
しかし待っていたのは、「そこそこ歯ごたえのある英語」+「ファンタジー」+「古典文学」による読みづらさでした。
児童書と言えども「そこそこ歯ごたえのある英語」が出てくるのは覚悟していましたが、「ファンタジー」しかも「古典文学」という要素も加わると本当に読みづらかったです。
しかも、旅をする仲間が15人・・・。
記憶力が落ち、人の名前を覚えるのに苦労しているアラフィフのオッチャンには、酷な設定でした。
ちなみにオッチャンはAudiobookも持っていますが、こんな発見をしました。
ナレーターの「Rob Inglis」は聴きやすいイギリス発音で、キャラクターごとの声の使い分けが素晴らしいため、洋書と一緒に聴くと読みづらさが若干軽減されたのです。
最初に映画を観てしまうのが正解
「The Hobbit」は映画化されており、第1部 「ホビット 思いがけない冒険」、 第2部 「ホビット 竜に奪われた王国」、そして第3部 「ホビット 決戦のゆくえ」の全3部作となっています。
しかし、児童書とあなどってしまったオッチャンは「The Hobbit」を洋書から見始めてしまい、読み進めるのに非常に苦労しました。
壮大な冒険の旅を映像で観ることができるのは、洋書を読む際イメージを膨らますのに非常に役に立ちます。
以前、「The Martian」の記事でも書きましたが、「The Hobbit」も映画を先に観ることを強くおすすめします。
まとめ
「The Hobbit」の続編は、これまた映画も大ヒットした「The Lord of the Rings(指輪物語)」です。
「The Lord of the Rings」の方がさらに壮大な物語となっており、全3部作で総ページ数が何と1,200ページ以上もあります。
「The Lord of the Rings」はオッチャンが初めて触れた「J・R・R・トールキン」作品で、映画から日本語訳小説と制覇してきたものなので、いつか原書にも挑戦しようと思っています。
いずれにしても、「The Hobbit」の出版が1937年、「The Lord of the Rings」の出版が1954年と古い作品ではあります。
しかし、21世紀の今でも世界中で読み続けられ、映画化もされた「20世紀最高の文学」です。
是非「The Hobbit」を手始めに、「J・R・R・トールキン」の描く「壮大なファンタジーの世界」に触れてみてはいかがでしょうか。
洋書↓
Audiobook↓
映画↓
・「The Hobbit」は、ホビットの「ビルボ・バギンズ」が、魔法使いとドワーフと竜退治の旅に出るファンタジーの児童書。
・「The Hobbit」の後半は、いろいろ考えされられる内容が含まれていく。
・「The Hobbit」は児童書といえども、「そこそこ歯ごたえのある英語」+「ファンタジー」+「古典文学」で読みづらい。
・壮大な冒険の旅のイメージを膨らますため、「The Hobbit」は映画を先に観ること。