「小さい頃に偉人伝とかを読まされてから、伝記が好きになったんだよね。」
「面白い洋書の伝記や自伝はないかな?」
この記事は、そんな洋書の伝記や自伝を読んで、外国人の人生を追体験してみたいと思っている人向けに書いています。
こんにちは、小さい頃に二宮金次郎さんの伝記を読みましたが、今でも「仕事をしながら勉強なんかできない」と言い訳してしまうただの怠け者joker-tです。
本屋で洋書を探していると、たくさんの偉人の伝記や著名人の自伝を目にすることってありますよね。
そこで今日は、実は伝記・自伝が大好きなオッチャンが初めて洋書で読んだ自伝「Born a Crime」についてみなさんにご紹介いたします。
「Born a Crime」の概要
「Born a Crime」は、南アフリカ出身のアメリカのコメディアン「トレバー・ノア」の自伝です。
「トレバー・ノア」が生まれ育った時代は、南アフリカではまだ「アパルトヘイト」が存在していた時代です(ちなみに「トレバー・ノア」は1984年生)。
そんな生きていくことが困難な時代、当時犯罪とされていた黒人と白人の性交渉の末、「トレバー・ノア」は「カラード(白人と黒人の混血)」として生まれてきました。
そんな背景ですから「Born a Crime」では、アパルトヘイト、いじめ、ドメスティックバイオレンスなどかなり重い話が出てきます。
しかし、「トレバー・ノア」とトレバーの母親はいつも「明るく」、「たくましく」、そして何事も「笑い飛ばして」生きていきます。
ジャンル:自伝
主人公:アパルトヘイト下の南アフリカに「カラード」として生まれた男の子
一言でいうと:母は強し!
大切なのは母親の存在
「Born a Crime」は「トレバー・ノア」の自伝ですが、トレバーの母親が主人公といっても過言ではありません。
トレバーの母親はとても自立した女性で、白人との間に子供が欲しくてスイス人男性との間に「トレバー・ノア」をもうけ、収入の良い秘書の仕事をしながらシングルマザーとして彼を育てていく人生を選びます。
そして、トレバーの母親は、子供に対して十分な教育を与えたり、愛情をたっぷり注ぐだけでなく、「子供をためなら何だってやる」という感じの「肝っ玉母さん」なのでした。
「Born a Crime」での「トレバー・ノア」とトレバーの母親のやり取りを読んでいると、「子供にとっては母親の存在が重要なんだな」と強く感じられます。
確かにウチの子供たちも、オッチャンよりカミさんを重要視しているような気がします。
古今東西「母は強し!」です。トホホ
英語はちょっと難しめだけど大丈夫
「Born a Crime」で使われている英単語と英文は少し難しいところがあります。
しかしながら、様々なおもしろエピソードが次から次へと展開していくので、辞書を引くことも苦にならずまた、辞書を引く時間すらもったいなく感じることでしょう。
また、この本では南アフリカの様々な部族の言葉が出てくる(言葉の意味は英語で書いてあります)ので、音読をしながら読むのは困難です。
そのため、どうしても音読したいということであれば、本人の朗読による「Audiobook」も発売されていますので、活字だけでは発音が困難な南アフリカの様々な部族の言葉も確認することができます。
なお、「トレバー・ノア」のアクセントは、普段聞きなれている「アメリカ発音」とも「イギリス発音」とも少し違うような気もします(南アフリカ発音?)。
しかし、「トレバー・ノア」のアクセントに慣れてしまえば気にするほどでもありませんし、しっかりハッキリ発音されているのでかなり効きやすいです。
まとめ
「Born a Crime」は、日本語翻訳版も、子供・若者向けにより簡単な英語で書き直された「Adapted for Young Readers」Ver.も出版されています。
これらの本から、南アフリカの悲惨な歴史だけでなく、「母親の偉大さ」や「その存在に感謝すること」を子供たちに教えてあげるのも良いと思います。
やり直し英語を始めたお父さんは普通の「Born a Crime」を、中高生の子供は「Adapted for Young Readers」Ver.を、お互いの感想をシェアしながら読み進めていくのもいいかもしれませんね。
そして「Born a Crime」を読み終わったら、日頃の感謝をお母さんに伝えてみてはいかがでしょうか?
「Adapted for Young Readers」Ver.↓
日本語翻訳版↓
Audiobook↓
・「Born a Crime」は、南アフリカ出身のアメリカのコメディアン「トレバー・ノア」の自伝。
・「Born a Crime」はトレバーの母親が主人公といっても過言ではない。
・「Born a Crime」で使われている英単語と英文は少し難しいところがある。
・様々なおもしろエピソードが、読者をどんどん引っ張っていってくれる。